エゴレジリエンスが高い人はメンタル強いし、高齢になっても生活が充実する

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こんにちは。今回は、エゴレジリエンスを紹介していきたいと思います。

エゴレジリエンスとは?

エゴレジリエンスとは「日常的に生じるストレスに対し,状況に合わ せて自らの行動を調整する能力」のことで、1950年に米国心理学者・ジャックブロック氏によって提唱されました。

また、ブロック氏によると、エゴレジリエンスが高い人は、以下の2つの力を柔軟にコントロールすることができるとのことです。

  • 一方的に衝動や感情を過剰に抑制する
  • 他方に衝動や感情を容易に表出する

エゴレジリエンスが高い人・低い人の特徴

そして、エゴレジリエンスが高い人の特徴としては、

また、エゴレジリエンスが低い人の特徴としては、

  • 状況によらず、衝動的な行動を取ることが多い。
  • 薬物使用が多く、抑うつ症状になりやすい

となっています。つまり、エゴレジリエンスの高い人とは、日常では自分の感情をコントロールしてコツコツと物事を進められるうえに、疲れている時にストレスをうまく発散できる人がエゴレジリエンスが高いと言えるかなと思います。

私は、つい真面目に授業やアルバイトを頑張りすぎて、疲弊してしまうタイプなので、エゴレジリエンスは低いと言えますね。

エゴレジリエンスの評価テスト

白目大学の小野寺先生が作成したエゴレジリエンスの日本語版の評価テストを以下に示します。

各質問に、以下の点数をつけてください。

1点:当てはまらない

2点:あまり当てはまらない

3点:やや当てはまる

4点:当てはまる

  1. 私は慣れていないことにも楽しみながら取り組むことができる
  2. 私は人よりも好奇心が強いと思う
  3. 私は新しいことをするのが好きだ
  4. 私は日々の生活の中で面白いと感じることが多い
  5. 私は人からとてもエネルギッシュな人だと思われている
  6. 私は何かするとき,アイデアがたくさん浮かぶほうだ
  7. 私の周りには,感じがよい人が多い
  8. 私はショックをうけることがあっても直ぐに立ち直るほうだ
  9. 私は人にたいてい好印象を与えることができる
  10. 私は「かなり強い個性」の持ち主であると思う
  11. 私はよく知っているところへ行くにも,違う道を通っていくのが好きだ
  12. 私は今まで食べたことがない食べ物を試すことが好きだ
  13. 私は誰かのことで腹を立てても,すぐに機嫌が直る
  14. 私は友達に対して思いやりがあり,親しい関係をもてる

上記の項目に対して、すべての点数を合計してください。以下が得点ごとの評価となっています。

  • 0~10点:エゴレジリエンスが極めて低い
  • 11~22点:エゴレジリエンスが低い
  • 23~34点:どちらともいえない
  • 35~46点:エゴレジリエンスがかなり高い
  • 47~56点:エゴレジリエンスが極めて高い

上記で、エゴレジリエンスが低かった人は、改善する必要があるでしょう。 ちなみに私は、27点でエゴレジリエンスは普通でしたので、これからエゴレジリエンスをさらに伸ばす必要がありそうです。

エゴレジリエンスの研究結果

エゴレジリエンスを研究では以下のような結果ができました。

日本の高齢者を対象にしたエゴレジリエンスの研究

2018年に日本で行われた平均77歳の高齢者を対象にした研究では、エゴレジリエンスの高いグループと低いグループを分けて、日常生活(家事、趣味、友人・家族との交流)の活動を評価しました。その結果、以下のような結果がでました。

  • エゴレジリエンスが高いグループは、低いグループに加えて、外出、屋外歩行、趣味、読書、仕事の評価が高く、同居家族や友人からのサポートの得点が高かった。 つまり、エゴレジリエンスが高い人は、活動的で、より他人との交流をしていたとのこと。

  • エゴレジリエンスが高いグループは、低いグループとの間に健康上の差ははないにもかかわらず、エゴレジリエンスが高い人は活動的だった。 このことから、研究者は、エゴレジリエンスが高い人は、心身のストレスを感じても、楽観的にとらえて、前向きに行動するといった対処方法が豊かであると述べています。

学生を対象にしたエゴレジリエンスの研究

2013年に学生を対象に行われた目白大学の研究では以下のことが分かりました。その結果以下のことが分かりました。

エゴレジリエンスを高めるには?

上記の研究より、エゴレジリエンスが高い人は、高齢者でも活動的で、社交的であり、学生では精神的に健康であることが分かりました。

このことからもエゴレジリエンス(日常的に生じるストレスに対し,状況に合わせて自らの行動を調整する能力)は、充実した生活に必要不可欠で、鍛えていく必要があるかと思います。

目白大学の先生である小野寺さんによると、 エゴレジリエンスを高めるには、以下のことが重要だそうです。

  • 思いやりの「一手間」をかける(身の回りの人に感謝の気持ちを伝える)
  • 初めてのこと、慣れないことも、まずやってみる
  • たまにはいつもと違う道を通ってみる
  • 誘いに乗ってみる(セミナーに参加してみる)

上記のことからも、新しい人や物事に対しても「オープンマインド」を持ったり、思いやりの心を持つことが大事だと思いました。

以下は、ブッタの言葉です。

大空に東も西もないように あなたの心も内側と外側で 境界を設けてはいけません

参考:【心に従いなさい】やさしく背中を押してくれる「ブッダの名言」11選

仏教を開いたブッタも言っているように、自分と周りの境界を分けずに、心をオープンにして、他人や新しい物事に関わっていくことがエゴレジリエンスを高めるために重要だと感じました。また、自分が傷ついたとき、他人と同じように思いやりの心を持って、自分を大事にすることが エゴレジリエンスを高めるうえで大事と思いました。

まとめ

エゴレジリエンスは、「日常的に生じるストレスに対し,状況に合わせて自らの行動を調整する能力」のことで、

エゴレジリエンスが高い人は日常では自分の感情をコントロールしてコツコツと物事を進められるうえに、疲れている時にストレスを発散することができます。

そして、エゴレジリエンスが高い人は

  • ストレスフルな状況下でも、柔軟な対応ができる
  • ストレスフルな経験をしても、精神的な立ち直りが早い
  • 高齢者でも活動的で社交的。また、身体が衰えても前向きな行動ができる。
  • 学生であれば、アイデンティティも早く確立されて、精神面でも強い

ということが分かりました。

みなさんも、エゴレジリエンスを高めて、充実した生活を送りましょう。

以上、エゴレジリエンスの研究を紹介しました。 みなさん、ぜひ健康に気をつけて長く行きましょう!では、また来週にお会いしましょう!