健康的なリスクで最も危険な「孤独」にならないための対策1 〜自然〜

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こんにちは。豆太郎です。 今回は、一人でもできる孤独の対処法について紹介します。

以前書いた記事 でも紹介したように孤独や社会的孤立は、健康に悪影響を及ぼします。

実際に、孤独がもたらす健康上のリスクととしては、

  • 孤独や社会的孤立は、死亡リスクを1.3倍~1.5倍程度高め、がんや脳の病気を起こす。死亡リスク1.3倍はたばこと同程度
  • 社会的な孤立は認知症とうつ病のリスクを高める

上記のように、孤独や社会的孤立は健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。

私の考えであると、孤立を無くすことによって、死亡リスクが1.5倍のリスクを無くすことができ、その分長く生きれるとするならば、無理してでも積極的に人付き合いを頑張って寿命を伸ばしたいと思うところです。

しかし、人間関係に頑張りたいものの、なかなかうまくコミュニケーションを取れなくて、悩むという人も多いのではないでしょうか。 少なくとも、私も初めての人に声をかけたはいいものの、その後になかなか仲を深めることができません。

日本に仏教の禅の知識を教えた道元禅氏は、以下の言葉を残しています。

放てば手に満てり

「放てば手に満てり」とは、「手放すことによって、大切なものが手に入る」という意味です。

「人間関係を良くしたい」、「友達を作りたい」といった思いが強ければ、強いほど、緊張してしまったり、ぎこちない会話をしてしまうことがあるかと思います。ただ、そのような執着心を手放すことができれば、無理することなく、心の落ち着きを取り戻し、さらには本来求めていた良い人間関係を作ることができるのではないでしょうか。

ですので、今回は、他人に気を遣うことなく、孤立や社会的地位を解消する方法について紹介します。

人ごみの中にいると孤独感が増加して、自然に触れると孤独感が解消する

2021年に行われた研究では、16602人の被験者に対して、UrbanMindというスマートフォンアプリを使って、以下のことを調べました。

  • 被験者が、現在いる場所について、人の過密状態の度合い、社会的な包括性(誰もが社会に参画する機会を持ち、排除されないこと)があるかどうか、自然とのふれあい(周りに木や水、鳥が見えるか)
  • また、現在いる場所についてどのくらいの孤独感を感じるかどうか

上記のように、今いる場所の特徴と瞬間的な孤独感の度合いを調べた結果、以下のような結果がでました。

  • 人が過密状態であると感じるほど、一時的な孤独感が39%増加した。 研究者は、大勢の人がいるほど、他の人とのつながりを感じにくくなり、孤独感を感じやすくなると主張しています。

  • また、社会的な包括性(社会に参画する気持ち)を感じるときほど、孤独感が21%減少した。 この理由としては、身近な人とのつながりを感じられ、同じ価値観を共有していると感じることが孤独感が解消につながると考えられる。

  • 自然との接触が多いほど、孤独感が28%減少した。

  • また、自然に触れることが社会的な包括性を押し上げる役割を果たしており、さらに孤独感を解消される。 この理由としては、自然に触れることでその土地への愛着が湧くこと、または公園などの自然では社交的な機会が増えることが社会的な包括性(社会に参加している気持ち)を増大している可能性が考えられます。

上記の事からも、人が過密である場所(都会の通り道、満員電車)にいるほど孤独感が増し、自然に触れるほど孤独感が和らぐことが分かりました。

まとめ

自然や人の過密度と孤独感の関係については、以下のような研究結果がでました。

  • 人が過密状態であると感じるほど、一時的な孤独感が39%増加した。
  • 自然との接触が多いほど、孤独感が28%減少した。
  • 自然に触れることが社会的な包括性(誰もが社会に参画する機会を持ち、排除されないこと)を押し上げることにより、人とのつながりを感じてさらに孤独感を解消される。

上記の事からも、人が過密である場所(満員電車、都会の通り)などは孤独感を上げ、自然は孤独感を下げることが分かりました。

ですので、

  • 頻繁に公園や自然(登山、湖)に出かけてみる
  • なるべく人口密度の高い場所を避けて、生活する。

といったことが、孤独や社会的な孤立を和らげて、健康に暮らすために重要なのではないでしょうか。

自然に触れることは、簡単にできる孤独対策なので意識してやってみてください。

以上、アンチエイジングの研究を紹介しました。 みなさん、ぜひ健康に気をつけて長く生きましょう!では、また来週にお会いしましょう!